2005年度 地方見学会 開催報告

開催風景アンケート結果(PDF A4 6頁 約106KB)Q&A

タイトル 「建設中のダムと川の流れを調節する大堰を見に行こう!」
主催 福井県、土木学会関西支部
日時 2005年10月15日(土)9:30〜16:30
参加者数
50名

 今回は地方見学会として「建設中のダムと川の流れを調節する大堰を見に行こう!」を福井県で開催しました。朝9:30福井駅前に集合した一行は九頭竜川沿いの道を大型バスに揺られながら、浄土寺川ダム、昼食場所の恐竜博物館、鳴鹿大堰の3箇所を1日かけて見学しました。当日はあいにくの雨のために浄土寺川ダムでの見学内容の一部を変更しましたが、その他のスケジュールについては無事終了することができました。

  1. 浄土寺川ダム(勝山市)

     浄土寺川は九頭竜川の支流で、建設現場は合流地点から約8km上流にあります。堤体コンクリート工事は約7割が出来あがり、来年10月の完成をめざして最盛期にあります。
     建設企業体の方々から施工方法、規模などの工事概要やダムの役割についてわかり易く説明をいただきました。参加のみなさまは日頃見ることのない施工中のダムの様子を知ることができ、土木技術やそのスケールの大きさに興味を持たれたようでした。また、昨年の豪雨災害を体験された方もいらっしゃり、防災への関心も非常に高いものがあり、絶え間なく質疑応答が続きました。
    浄土寺川ダムが出来るまでを見てみよう!!(参考資料:福井県浄土寺川ダム建設事務所作成)

  2. 福井県立恐竜博物館(勝山市)

     フクイラプトルをはじめ、様々な恐竜の骨格が見やすく、わかりやすく展示され、参加者の皆様はとても楽しんでおられました。
     あまり知られてないようですが、工事をする前は埋蔵物の調査を行います。このとき、遺跡や土器、まれに化石などが発見されることがあります。

  3. 九頭竜川鳴鹿大堰九頭竜川資料館(永平寺町)

     鳴鹿大堰は、旧堰から現在の姿になるまで約5年間の工事期間を経て昨年3月に完成しました。新しい堰は加賀五彩の色彩を基とした桜ミカゲ色に彩られ、最新の開閉機構が採用されたゲートを支える堰柱にも、鳴鹿の名前にちなんで「鹿」をイメージしたデザインが取り入れられていています。
     大堰見学での興味の中心はやはり魚道でした。魚道観察室では、流れに逆らって元気に泳ぐ魚たちに会い、利水や治水のための堰として機能の他に生態系への配慮がなされた施設も備わっていることを実感していただいたように思います。

     資料館では、ライブシアターや様々な展示から堰の歴史、私たちと川との関わり、洪水時のゲート操作などについて知ることができました。

参加者のみなさんへ
 この度は、見学会へご参加いただきありがとうございました。また、福井県外からも多数ご参加をいただき、誠にありがとうございました。雨でご迷惑をおかけしましたが、みなさまのご協力により、無事、見学会を終えることができました。心より感謝申し上げます。
 いただいたご意見は今後の参考にいたします。このような機会を通じ『土木=道路工事』だけではない土木のことを、少しでもみなさまにご理解いただけるよう努力したいと考えております。今回参加いただいたみなさまが、おひとりでも多くの方々に見学会の体験をお伝えくだされば幸いです。またのご参加をお待ちしております。

見学先関係者のみなさんへ
 参加者へのアンケートの結果、「とても楽しかった」・「楽しかった」が87%、見学会の内容が「よくわかった」・「わかった」が97%とたいへん好評でした。
 これはみなさまのわかり易く親切な説明と質疑への応答の賜物であり、今回の見学会を快くお引き受けいただいた福井県浄土寺川ダム建設事務所および大成JVのみなさま、国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所ならびに九頭竜川資料館のみなさまをはじめ、ご協力いただきました関係各位に誌面を借りて心から感謝申し上げます。
 今後とも土木学会関西支部行事へのご理解とご協力方よろしくお願い申し上げます。

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