2014年度 教員免許状更新講習の報告

 土木学会関西支部市民幹事会では、将来の社会を担う子供たちに暮らしを支えている社会資本整備や災害のメカニズムなどを伝えることが重要と考え、土木と学校教育とをつないでいく取り組みとして、学校教育に携わる教職員の方を対象に講習会を開催しています。

●『知っておきたい!橋の歴史、種類と役割 〜身近な橋から世界一の吊橋まで〜』(主催:国立大学法人 兵庫教育大学、共催:(公社)土木学会関西支部)

『知っておきたい!橋の歴史、種類と役割 〜身近な橋から世界一の吊橋まで〜』 アンケート結果(PDF A4 3頁 約317KB)
開催日時 平成26年8月6日(水)
場  所 本州四国高速道路(株)神戸管理センター、橋の科学館
主  催 国立大学法人 兵庫教育大学との共催
対 象 者 小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の教員39名
講  師 沼田和也(同志社中学校 教諭)
鍋島康之(明石工業高等専門学校 教授)
伊藤進一郎(本州四国連絡高速道路株式会社 長大橋技術センター センター長)

  ≪講習時間割≫
09:10〜09:20 オリエンテーション
09:20〜10:35 演習1・講義1 トラス模型作成、橋の歴史・種類
10:45〜11:30 講義2 本州四国連絡橋の技術
11:30〜12:00 演習2 トラス模型載荷実験
13:00〜16:00 体験実習 橋の科学館・明石海峡大橋
16:20〜16:50 試験
16:50〜16:55 事後アンケート
  ≪講義≫
 今年度も兵庫教育大学との共催で教員免許状更新講習を実施しました。今年度のテーマは「知っておきたい!橋の歴史、種類と役割〜身近な橋から世界一の吊橋まで〜」でした。
 午前中の講義では、小中学校の実際の教育現場で使用できる橋に関する教材について、同志社中学校 沼田和也教諭から説明して頂きました。参加者には実際に簡単な橋の模型(トラス模型)を作成してもらい、実際の授業と同じ状況を再現して頂きました。続いて、橋はどの様に発展してきたのか、橋の歴史について解説するとともに、橋の種類や構造、役割について明石工業高等専門学校 鍋島教授から説明をしてもらいました。また、世界一の吊橋である明石海峡大橋を建設するために開発された様々な技術について伊藤進一郎 長大橋技術センター長から説明を受け、明石海峡大橋が開通して地域社会や経済圏がどのように変化したのかについても説明を受けました。

  ≪見学≫
 午後の見学では、まず橋の科学館でガイドの方から明石海峡大橋の概要や建設技術について説明を受けます。この時に明石海峡大橋建設時の様々なお話を伺うことができました。その後、実際に明石海峡大橋の桁(けた)上や主塔へ登って見学を行いました。細い階段を管理路へと降りていきますが、ここが一番怖いと感じると思います。次に海上約50mの桁上を約1km淡路島側へ歩いて、主塔にたどり着きます。主塔の上部までは高速エレベーターで登りますが、98階まで約2分で到着しました。当日は晴天で明石市や神戸市内が一望できました。そして、塔頂では参加者全員が記念撮影をして塔頂の認定書を発行してもらいました。参加された方々には良い思い出になったことと思います。

≪見学≫橋の科学館   ≪見学≫明石海峡大橋ブリッジワールド
講座の様子
講義風景(沼田先生) トラス模型作成風景
講義風景(沼田先生) トラス模型作成風景
トラス模型 トラス模型の載裁試験風景
トラス模型 トラス模型の載裁試験風景
講義風景(鍋島先生) 講義風景(伊藤先生)
講義風景(鍋島先生) 講義風景(伊藤先生)
明石海峡大橋 桁上見学 明石海峡大橋 主塔登頂
明石海峡大橋 桁上見学 明石海峡大橋 主塔登頂

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