2006年度「土木の日」地方見学会 Q&A

〜当日&アンケートの質問にお答えします〜

Q. 大和北道路は、全線完成したときには全線とも有料ですか?
A. 現時点では「決まっていません」。
大和北道路は、現在、都市計画決定に向けて手続き中です。決定の可否を審議するための資料である「計画案」では、有料道路で必要となる料金所などの施設を設置することになっています。
しかし、都市計画決定が下されても、実際に道路を建設するまでには、まだ色々と決めなければならないことが残されています。
有料なのかそれとも無料なのかも、これから決めなければならないことのひとつです。
[国土交通省近畿地方整備局奈良国道事務所]
   
Q. 最近、道路換気口用吸煙材が開発されたと聞きましたが、大和北道路で用いられるのでしょうか?
A. ご指摘のものは、先日、新聞に掲載された装置・実験のことかと推察します(毎日新聞2006年9月20日朝刊「スギ間伐材でトンネル浄化 NOx完全除去――大阪府実験 温暖化防止にも一役」)。
興味深い記事だったので勉強しているところです。 大和北道路のトンネル区間における換気対策は、北側、南側の2箇所に設ける換気塔の内部に何らかの浄化装置を設置する予定です。
しかし、上記の質問と同じ理由で、現時点では、浄化装置の詳細は未定です。
計画・事業が進み、具体的に決めるべき段階が来たときに、その時点での最新の技術や知識を活用して、設計・協議を進めていきます。
[国土交通省近畿地方整備局奈良国道事務所]
   
Q. 大宮跨線橋近くの横断歩道の、歩行者用信号の青時間は長くなりませんか?全て渡りきれないときがあります。老人なら不可能です。
A. ご指摘の交差点は、「油阪交差点」かと思います。
昨年12月中旬頃にも、青信号の時間を見直したのですが、ご指摘を受けて再度、交通流の実態を踏まえて検討と、警察・交通規制課との協議を行いました。
結論としては、数秒ではありますが、青信号の時間が長くなるように調整します。
ところで、この交差点は横断する歩行者の人数が多いため「歩車分離信号」※と呼ばれる特殊な信号表示パターンをとっています。
利用される方々のご指摘が、より良いものにするための貴重なデータ・判断材料になります。今後ともお気づきの点はお知らせ下さい。
[奈良県土木部都市計画課街路係]

※「歩車分離信号」とは:
通常の信号では、車道と横断歩道の信号が同時に青になります。そうすると横断歩行者が多い場合には、左折する自動車と横断歩行者の接触事故の危険性が高く、また、歩行者の横断を待つ左折自動車によって直進車までもが停滞するという問題があります。
そこで、横断歩道が青信号の時には自動車は赤信号、自動車が青信号のときには横断歩道は赤信号と、完全に分離することで、そのような問題を起こさないようにするのが「歩(行者自動)車分離信号」です。
ところが、自動車用と横断歩行者用それぞれに青信号の時間を割り当てるということは、単純に「分離」するだけでは、赤信号の時間(より正しくは周期)、つまり待ち時間が長くなるという副作用が生じます。
この副作用をなくすには、それぞれの青信号の時間を短くすることが必要になりますが、そうするとご指摘の様に、わたりきるのが困難になるという問題が生じます……
安全のために「分離」する、でも待ち時間はあまり長くしたくない、という両立困難なことを何とか両立させようとした苦心の結果が信号表示の時間配分(専門用語では「サイクル長」および「スプリット」)であることをご理解ください。
   
Q. 大宮跨線橋に歩道は出来ますか?
A. JR奈良駅付近連続立体交差事業が一部完成すると(平成20年春頃)、大宮通り付近において鉄道が高架になり、道路が地面を通るようになります。結果として、踏切、跨線橋(線路を跨ぐ橋)ともに不要となり、撤去されます。
工事中は、自動車用には2車線の跨線橋を仮設しますが、自動車用跨線橋への歩道設置や、歩行者専用跨線橋の設置は予定していません。同様な工事で歩行者用跨線橋を仮設する場合もありますが、安全確保のためにどうしても必要な場合に限られます。
例えば、高架工事に伴って線路を移設したために踏み切り部の横断延長が長くなって、歩行者が渡りきらないうちに遮断機がおりる危険性がある場合です。大宮踏切の横断延長は工事前と同じで危険性が高まったわけではないので、設置しないこととしました。
高架化完成までご不便をお掛けしますが、もうしばらくご辛抱願います。
[奈良県土木部都市計画課街路係]
   
Q. 今後の見学会の日程を知りたい?
A. ホームページをご覧いただくか、学会までお問い合わせください。
また、インターネットでご応募いただいた際、「お知らせメールの送信」を希望された方には、見学会などの案内をメールでお知らせしています。
   

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